同じグループでも”推しメン”以外は応援しない韓国のアイドルファン文化

アイズワン プロデュース48
IZ*ONE

韓国マスコミのIZ*ONE (アイズワン)関連ニュース翻訳

メンバー別に割れたファン心 奇異なI.O.I症候群

韓国日報

女性アイドルグループI.O.Iのメンバーが所属する芸能事務所関係者A氏は5月5日ソウル中区奨忠体育館で開催のI.O.Iデビューアルバム”Chrysalis”発売記念イベントを観て驚いた。

ファンのために開催したイベンドだったが特定のメンバーに質問が集中すると他メンバーのファンが溜息を吐いた。I.O.Iのデビューを祝うため休日に奨忠体育館を訪れるほど熱心なファンの口から溜息が出るとは・・・。

A氏の言葉が信じられずインターネットにファンが投稿したイベントの動画を確認すると、I.O.Iメンバーキム・ソヘがプラスチックの箱からファンが事前に書いた質問紙を選び「ソミへの質問です」と言うと客席から大きな溜息が漏れた。チョン・ソミへの2回目の質問までは静かだったが、3回目もチョン・ソミに関する質問が出ると他メンバーのファンが不満を表現したものと見られる。

チョン・ソミ

チョン・ソミ
TWICEメンバーを選抜したMnet”SIXTEEN”出演経験などから知名度は抜群でプロデュース101シーズン1の視聴者投票では大差の1位でI.O.Iメンバーに決定した。

  • プロデュース101シーズン1
    • 1位 チョン・ソミ 858,333票
    • 2位キム・セジョン 525,352票
    • 6位チュ・キョルギョン 218,338票
  • プロデュース48
    • 1位 チャン・ウォニョン 338,366票
    • 12位 イ・チェヨン 221,273票

あるメンバーに対するファンの質問が終わり、新たに質問紙を選んでメンバーが順番に応えた時には溜息は一度も出なかった。グループ内で誰がどれくらい注目を集めているのかについてファンが過敏になっていることを意味する。グループよりもメンバー個人への愛着が大きいために発生した事態たが、他のアイドルグループファンではめったに見られない現象でもある。

I.O.Iの特異なデビュー過程から生まれた現象だった。I.O.Iは先月最終回を終えたMnet”プロデュース101″で100%視聴者投票によって11名のメンバーが決定した。視聴者が自分のグループと考えているのか、メンバー管理について所属事務所にあれこれと要求する。

I.O.Iファンの間ではデビュー曲”Dream Girls”のメンバー別分量についての甲論乙駁が続いている。音楽番組で放送された”Dream Girls”映像でメンバーがセンターに立った時間を秒単位で集計し比較する神経戦を繰り広げ、応援するメンバーの分量確保のためグループ活動にまで口をはさんでいる。

アイドル育成に10年以上関わっている芸能事務所代表は「数グループが出演するコンサートでは、応援するグループ以外のグループが出演するとペンライトを消したり、沈黙を続けるなどの神経戦は見たことがあるが、同じグループのファン同士が争うのは初めて」と語った。

音楽評論家キム・サンファ氏は「I.O.Iは来年1月までの期間限定活動のためファンの愛着がメンバー個人に集まっている」と分析した。

ファンがメンバーを選び管理する”育成型アイドル”の増加

この奇異な風景はファンがアイドルデビューに深く関与することによるものだ。現在音楽界ではファンの手によってデビューする”育成型アイドル”が増加している。I.O.Iだけでなく昨年デビューしたTWICEも事実上ファンの手によって誕生した。JYPエンターテインメントがTWICEメンバーを決定するためのオーディション番組Mnet”SIXTEEN”で視聴者投票結果を大きく反映させたためだ。

7月デビューする新人男性アイドルグループPENTAGONもBEASTを育てたCUBEエンターテインメントとファンの共同作品だ。CUBEはPENTAGONメンバー候補10名の動画再生回数で最終メンバーを決定する方式をとった。神秘主義を捨てデビュー前からメンバーを公開しファンをデビューに関与させ親近感で勝負する。ファンの好みに合ったメンバーをデビューさせ大衆性を高めるという作戦だった。

日本で最高の人気を誇る女性アイドルグループAKB48がファンの総選挙でステージの位置まで決めるが、それよりさらに消費者に権限を与えた。

露骨な商業化戦略 芸術的価値消失 統一性も弱点

芸能事務所と放送局は”インタラクティブ コンテンツ”の意味を強調するが、ファン参与方式の”影”の部分を隠すことは出来ない。K-POP市場の露骨な商業化を明確に示す事例だからである。

K-POPが芸能事務所によって生産される音楽商品であることは否定できない。しかし曲だけでなくそれを歌う歌手まで一部のファンの好みに合わせることは芸能事務所が責任さえ果たさないという意味にも受け取れ、K-POPが持つ一抹の芸術性さえ蒸発し、使い捨てが加速するという指摘がある。

大衆文化評論家キム・ホンシク氏は「10か月間の期間限定で活動するI.O.Iの誕生はインスタント化したK-POPを示す事例、一部のアイドルオタクの歓呼を大衆性と考えるのは危険」と語った。

音楽配信市場占有率30%を占めるMelonの5月9日のチャート10位以内に4日発売のI.O.Iのデビューアルバム”Chrysalis”収録曲は1曲もランクインしていない。プロデュース101放送時は話題を呼んだが、デビュー後のファン以外の一般層の評価がよくない事を示している。

グループ結成も企画の一環である。ファンだけに任せて選んだグループはグループ独自の特色と統一性が弱まるしかない。音楽評論家キム・ソンファン氏は「AKB48はメンバーの役割が重複しないようにメンバー、グループの特色は芸能事務所で決定する。I.O.Iはメンバーの特色が衝突しているのが残念、この点は事務所が解決しなければならない問題」と指摘した。

(翻訳終わり)

IZ*ONEファンは大丈夫?

2年前のニュースだけどI.O.Iはデビューからこの状態で、これからさらにメンバーの途中離脱問題でファン同士の対立が激化することになる。

IZ*ONEのファンは、今のところ対立が表面化しているようには見えないが、普通にあるファン同士の対立に加え日韓問題もあるから楽観はできない。

まあ2年6か月間、ファン同士が仲良くなくてもいいので激しく対立するようにはならないで欲しい。

プロデュース48最終回 デビューメンバー12名決定 グループ名は IZ*ONEアイズワン
プロデュース48を通じデビューすることになった最終メンバーは1位チャン・ウォニョン、2位宮脇咲良、3位チョ・ユリ、4位チェ・イェナ、5位アン・ユジン、6位矢吹奈子、7位クォン・ウンビ、8位カン・ヘウォン、9位本田仁美、10位キム・チェウォン、11位キム・ミンジュ、12位イ・チェヨンの12名に決定した。

この記事にも書いたけどIZ*ONEはとても投票で選んだとは思えないほど各ボジションに相応しいメンバーが選がえらばれているのは、I.O.Iのキャラクター・ポジション被りの反省を生かした結果だと思う。