IZ*ONEアイズワン キム・チェウォンのニックネームに込められたファンの思い

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IZ*ONE キム・チェウォン

韓国マスコミのIZ*ONEアイズワン関連ニュース翻訳。

IZ*ONE キム・チェウォンの公式ニックネーム”サムム”に込められた熾烈感を論じる。

2019年1月18日 TOP STAR NEWS

アイドルのニックネームに熾烈感を感じたことはあるだろうか。そのニックネームの主人公はIZ*ONEキム・チェウォン。

キム・チェウォンはMnetプロデュース48に出演しIZ*ONEのメンバーとしてデビューしたアイドル。WOOLLIMエンターテインメント所属で同事務所所属でプロデュース48に出演したクォン・ウンビと共にデビューの夢をかなえた。

韓国料理 サムム 大根の甘酢漬け

韓国料理 サムム (大根の甘酢漬け)


そんな彼女のニックネームはサムム妖精、公式カラーもチェムム(※チェウォンとサムムの合成語)。

キム・チェウォン

キム・チェウォン(WOOLLIM)


チャン・ギュリ 矢吹奈子 チョ・ユリ ナ・ゴウン キム・チェウォン

チャン・ギュリ(STONE MUSIC) 矢吹奈子(HKT48) チョ・ユリ(STONE MUSIC) ナ・ゴウン(RBW) キム・チェウォン(WOOLLIM)


プロデュース48のコンセプト評価曲”君に届くように”の舞台でグリーンの衣装を着用したが、それがサムムに似ていたから付いたニックネームである。

他にも”天使少女、大天使”などのニックネームがあるが、誰が何を言おうが現在のキム・チェウォンのニックネームは”サムム”だ。語感自体が口の中で絡まるようで、一度聞いたら簡単には忘れられない。

そのせいかキム・チェウォンの将来の夢はサムムだという。

プロデュース101シーズン1に出演忠のペユンジョン

チェウォン! サムムになりたいの?


しかしこのニックネームの誕生した裏には複雑な事情があった。

“サムム”というニックネームの熾烈感を論じるためには、このアイドルのデビューまでの道のりを振り返らなければならない。

1度もデビュー圏に入れなかったキム・チェウォン

キム・チェウォンはプロデュース48最終回でデビューが決定する瞬間まで、予断を許さない状況が続いていた。

キム・チェウォンはプロデュース48最終投票まで、一度としてデビュー圏12位以内に入った事がなかった。最終回直前の第3回順位発表式は19位、カットラインが20位のため辛うじて生き残った。

IZ*ONEアイズワンとしてデビューが決まった他のメンバーは、これまでの投票でデビュー圏に入った事があり何人かは1位になった事もある。

ところが彼女にはそれが全くなかった。

出演分量がもらえない

しかしそれ以上に当事者とファンを苦しめたのが出演時間の少なさだった。サバイバルオーディション番組では出演時間こそが生命線であり、それはテレビ局の編集によって決まる。何をやろうが放送されなければ無意味である。

竹内美宥と宮崎美穂

「放送分量をください!」と訴える宮崎美穂と竹内美宥


視聴者は番組に登場しない練習生に投票するだろうか?


所属事務所ごとに審査を受けた第1回~第2回放送を振り返ってみよう。IZ*ONEのメンバーになったカン・ヘウォンとキム・ミンジュはビジュアル練習生として出演時間を得た。

宮脇咲良は日本で何度もセンター経験のあるアイドルの代表として登場、チャン・ウォニョンアン・ユジンは2人の掛け合いで注目を集めた。

チェ・チェナは多弁でリアクションも大きいため頻繁に画面に登場した。

一方キム・チェウォンはMnetが作ったWOOLLIMとWMの対立構造の中に属していたが、その中心は現IZ*ONEリーダーのクォン・ウンビとメインダンサーのイ・チェヨンだった。

グループバトル評価の”Like OOH-AHH“では、現在Cherry Bulletのメンバーになったパク・ヘユンが日本人練習生後藤萌咲をサポートする話がメインになり、他の練習生は空気化した。キム・チェウォンも空気化したひとりだった。

キム・チェウォンが後藤萌咲をサポートする姿が画面に映ってはいたが、何をして何を話したのかまでは分からなかった。

プロデュース48の生死を分ける”出演分量”

プロデュースシリーズでは「どんなストーリーがあるのか、そしてそのストーリーの中でどんな魅力を表現するのか?」が生死を分ける。

カン・ヘウォンのデビュー決定にに大きな影響を及ぼしたグループバトル評価”BOOMBAYAH”2組のストーリーがまさにそれだ。Googleで“헬바야 후기”で検索すればその影響力を知ることになる。

ところでキム・チェウォンの苦悩とその克服は第7回放送で描かれた。

これまでトレーナーからどんな指摘を受けて来たのかが一気に放送された。プロデュース48を観た人は知っていると思うが、こういったシーンはコンテストの直前にまとめて放送する。

レベル審査、グループバトル評価時のキム・チェウォンの姿が全12回のプロデュース48の半分を過ぎた第7回でやっと放送されたのだ。

そして”サムム妖精”というニックネームが誕生した場面は第8回(第2回順位発表式)第9回(人員調整)が終わった第10回で放送された。

第10回、つまり第11回(第3回順位発表式)と最終回の2回だけを残した状況。この状況下で彼女を生き残らせるためにファンは何が出来るだろうか。

この当時、ファンがどんな議論をしていたのかは今となっては正確に知る方法はないが、ひとつだけ確実に分かることがある。

この当時は非常に深刻だった。

金になる事でもなく自身のキャリアになる事でもないが、今は韓国最高のマーケティング専門家、戦略家になる必要があった。

ファンではない人の視線を彼女に向け、彼女の魅力に引き込まれるようにするためにはどうすればいいのか。

そしてキム・チェウォンファンの選択した手段は、彼女に似合う完璧なニックネームを付ける事だった。

プロデュースシリーズにおいてファンによる練習生営業には不文律に似た原則がある

  1. 可愛さ、親しみやすさをアピールする
  2. 多少ユーモアポイントがある事
  3. “上から感”を感じさせない事

1と2については敢えて説明を求める人はいないだろう。重要なのは3である。ファンにとっては女王様や神様のように感じるアイドルだったとしても、そんなニュアンスが入ったニックネームでは練習生営業は出来ない。そんなニックネームで営業すれば反感を買う可能性が高い。

ファンがつけたニックネームが人気を博したカン・ダニエル

この原則を全て満たした練習生がいた。プロデュース101シーズン2でWANNA ONEのセンターに選ばれたカン・ダニエル。

カン・ダニエル

プロデュース101 シーズン2 視聴者投票1位 カン・ダニエル


背が高く足が長く肩幅が広く筋肉質でイケメンのアイドル、ステージでセクシー美を披露するプロデュース101シーズン2最終投票1位。

カン・ダニエルのニックネームは”ニェルパッチ”。

ダニエルの略語”ニェル”とカカオフレンズのキャラクター”アパッチ”を掛け合わせたニックネームである。

カン・ダニエルとアパッチ

カン・ダニエルファンが制作した営業用画像


番組序盤、カン・ダニエルのピンク色のヘアスタイルがアパッチを連想させたために作られたニックネーム。カン・ダニエルとアパッチが似ていることもあったが、アパッチが可愛らしい人気キャラクターでニックネーム自体がユーモアポイントとなり拒否感を感じさせなかったために広く知れ渡った。


これがプロデュース48ファンにとって模範事例となった。

実際に”ダンシング桃”というニックネームを持つ本田仁美がアパッチに似ていることがGIF動画などで有名になり本田仁美営業に勢いをつけた。

プロデュースシリーズに限るならアパッチは最強のキャラクターだろう。

ニックネーム”サムム”の誕生

いずれにしろ、第10回までキム・チェウォンには効果的なニックネームがなかったため、ファンにとっては営業ポイントとしてのニックネームが切実に必要だった。

残りの時間が少ないため、波及力が高くユーモラスでキム・チェウォンをアピールできるニックネーム・・・。

そして苦悩の末に誕生したのが”サムム”又は”サムム妖精”だった。

しかしその苦悩は完全に消えなかった。「このニックネームは通用するのだろうか」という疑問は最後まで消えなかった。

キム・チェウォンのプロフィール

キム・チェウォンのプロフィール


この順位推移を見れば分かるだろうが、第11回放送の第3回順位発表式でのキム・チェウォンの順位は19位。カットラインが20位であることを勘案すると、まさにギリギリだった。

キム・チェウォンのステージの出来が良く噂が広まり営業も成功したと思われたが、デビュー圏に入れなかったためにこの疑問を打ち消すことは難しかった。


前回の記事で「プロデュース48は銃声のない戦場」と表現したが、ここまで来るとこの戦場には様々な誘惑が訪れる。

https://www.jypfan.club/produce48/coloriz-miyawaki-sakura-lee-chaeyeon/

その中のひとつが「俺の応援する練習生はデビュー出来そうもないから、他の練習生に一本化しよう」という誘惑。「自分が応援する練習生は無理だから、他の練習生に乗り換えてても「俺の選択は正しかった」という満足感を得たい」という誘惑である。

後続の”プロデュース101 X”でも同様の誘惑は消えないだろう。プロデュースシリーズの特性上、ファンは”希望拷問”を受けることになり、そして希望拷問はファンを苦しめる。そんな時に「楽になろうよ」と誘惑は訪れる。

希望拷問
(わずかな)希望があるために、それが逆に苦痛になること。

それでもポイントをつかんだニックネームをつけ練習生営業を続ける事は諦めない事を意味する。諦めて得られる安楽よりも、諦めない事のほうが大きな喜びを感じるだめだ。

例えば

アイズワンのメンバーに決まった瞬間のキム・チェウォン

投票10位 キム・チェウォン


2018 MAMA in JAPAM キム・チェウォンとムンビョル

2018 MAMA in JAPAN

キム・チェウォンのファンだけでなく他の練習生のファンもこんな場面を見るために熾烈な投票戦争に喜んで飛び込んだ。

現場での評価は高かったキム・チェウォン

ここまでの話だと、全てはファンの努力によるものに見えるかもしれないが、決してそうではない。

プロデュース48でのキム・チェウォンの足跡を振り返ってみよう。

プロデュース48 グループバトル評価

プロデュース48 グループバトル評価

  • グループバトル観客投票12位
  • 練習生が選んだビジュアルセンター6位
  • ボジション評価 ボーカル・ラップ部門3位
  • コンセプト評価5位

インターネット投票以外の投票では何度もデビュー圏12位以内に入っている。キム・チェウォンは常にいいステージを披露し魅力を表現し続け、それを知った人々は自ら希望拷問を受けた。

IZ*ONE 新人賞

熱かった夏が終わり、番組終了から約半年が過ぎた。

その間キム・チェウォンはデビューアルバムを20万枚以上売り上げ、4つの新人賞を受賞したIZ*ONEのメンバーとして活動している。

一方、この記事を書いている本人や、この記事を読んでいる皆さんorサムム団 (※キム・チェウォンのファンの名称)の生活はあの当時も今も大きな違いはない。

もし生活が向上したのであれば心から祝福する。

そもそも現実は冷厳である。あの時の現実の中での苦痛が、今も続いていることもあるだろう。あるいは新たな苦痛が皆さんに訪れたかもしれない。

記者も素晴らしい人間ではないし、他人よりもいい人生を生きる人間でもないため、良いアドバイスを贈れない。ただ皆さんの人生のある瞬間には正しい選択が確実に存在したことを忘れないで欲しい。


新年が明けたついでに、新年という感覚を忘れる前にこの記事を書こうと思った。

そして新プロデュースシリーズ”プロデュース101 X”に参加する練習生に「こんな例もあった」という事を伝える目的もあった。

どういう形であれ、この記事の意図が少しでも誰かに届くことを願っている。

キム・チェウォンが所属するIZ*ONEは2月6日、日本デビューシングル”好きと言わせたい”発売を控え、2019年本格的なグローバル活動に拍車をかける。

(翻訳終わり)